PAPAの独り言

PAPA(3児の父)が、いろいろ書きたいこと書きます。

人が病気になるたった2つの原因ー低酸素・低体温の体質を変えて健康長寿!(安保徹)

人が病気になるたった2つの原因 低酸素・低体温の体質を変えて健康長寿!

人が病気になるたった2つの原因 低酸素・低体温の体質を変えて健康長寿!


免疫学の世界的権威である安保徹さんの本『人が病気になるたった2つの原因』を読んだので、備忘録・書評を兼ねて、印象に残ったことなどを書きます。
※素人の文章ですので、間違い・勘違いがありましたらご指摘いただければ幸いです

【ガンになる根本原因】

人がガンになる理由は簡単です。働き過ぎや人間関係などによるストレスと、それによる血流障害(=冷え)が主な原因です。安保教授は、「発ガン物質(化学物質、タバコ、放射線や紫外線など)はガンのきっかけにはなるかもしれないが、それが主な原因にはならない」と言います。病気は必ず必要があって起こります。ガンも必要があるから、存在する身体の叡智なのです。ガンが生まれる条件は「低体温と低酸素」の状態です。ストレス過多な生活をすると呼吸が浅くなり低酸素状態になり、それにより血流が悪くなり低体温状態になるのです。そうすると、細胞がガン化していきます。だから、ガンを治癒するためには、ストレスが溜まらない生活をして呼吸を深くして身体に酸素を行きわたらせ、適度な運動をして体を温めることです。

基本中の基本になりますが、恒温動物(温度が変わる動物)である人間は、生きるために一定の酸素と温度が必要になります。恒温動物は低酸素・低体温状態では生きていくことが難しいのです。低酸素・低体温状態になった時、身体は何とか生き延びようとして、その状態でも生きていけるように細胞をガン化するのです。なぜなら、ガン細胞は低酸素・低体温状態の方が生命力を発揮できるからです。

人間の身体は食べ物の栄養素や呼吸から得た酸素を細胞まで運び、活動エネルギーに変えることで生きています。そしてエネルギー産生システムは「解糖系」と「ミトコンドリア系」の二種類に分けられます。解糖系は低酸素状態で活動し、原料となるのは主にブドウ糖(糖質)です。ガン細胞は解糖系になります。ミトコンドリア系の原料は解糖系で分解された栄養素や酸素、その他の要素が含まれています。ミトコンドリア系は解糖系とは比べ物にならないくらい大きなエネルギーを生み出します。

ガンを治す具体的な方法は下記などがあります。

  • 体を温める
  • ゆっくり深呼吸する
  • ストレスを溜めない(働き過ぎない、無理しない)
  • 有酸素運動をする(ヨガ、太極拳、ウォーキングなど)

 【人体(細胞)がエネルギーを生み出す仕組み】

食事をすると、そこに含まれる栄養素が腸で消化吸収され、血液やリンパ液をつたって全身の細胞へ運ばれます。細胞内でエネルギーの材料になる栄養素は、主に糖質(ブドウ糖)です。穀物、イモ類、砂糖などに含まれる成分が細胞内で分解される過程で、活動エネルギーが生み出されます。これが解糖系の仕組みです。ただし、このエネルギーは非常に少なく人間の生命活動を支え切れません。瞬時に生み出され瞬時に消費されていきます。足りない分はミトコンドリア系のエネルギー工場で補わなければなりません。ミトコンドリア系は解糖系の18倍ものエネルギーを生み出します

解糖系で分解された栄養素は、ミトコンドリア系の内部で更に分解され、水素が取り出されます。この水素が、別経路で運ばれてきた酸素と結びつく過程で、莫大な量の活動エネルギーが生み出されるのです。ミトコンドリア系のエネルギーに瞬発力・即効性はありませんが、水素と酸素の活用による無尽蔵のエネルギー産生により、人間のように巨大化した生命の活動を支えているのです。

解糖系もミトコンドリア系もどちらも必要だから人体に備わっています。要は適材適所なのです。解糖系は瞬発力に優れているので、危機的状況の際に動くのに適しています。ミトコンドリア系は持続性に優れているので、普段の問題が起きていない状況に適しています。

【ストレスと血糖値】

ストレスは高血糖、高血圧の原因にもなります。ストレス(怒りなど)があると交感神経優位になり、血糖値を上げるアドレナリンが分泌されます。逆にリラックスして穏やかな気持ちでいると、副交感神経優位になり、血糖値を下げるインスリンが出ます。精神状態が自律神経の状態を変え、その結果、分泌されるホルモンが変わり、血糖値を上げたり下げたりするのです。

【ストレスと免疫力】

免疫とはウイルスや最近、ガン細胞などからの攻撃を防御する働きのことで、血液中の主成分の一つ、白血球が中心的な役割になっています。そのため白血球は「防御細胞」と呼ばれますが、様々な種類がありそれぞれが連携をして人体が守られているのです。人体を守る白血球の代表的なものが、顆粒球とリンパ球です。

顆粒球は細菌や老朽化した細胞の残骸など、サイズの大きな異物を処理し、血液中の白血球の約60%を占めています。リンパ球はウイルスのような小さな異物やガン細胞を担当していて、白血球の35%を占めています。また、細菌や老廃物を食べるマクロファージと呼ばれる白血球も5%ほど存在します。マクロファージは白血球全体を統御する司令官の役割も担っています。

ストレスがたまると交感神経が緊張し、顆粒球が増えます。交感神経が優位な日中は、活動する際に傷を負いやすく、傷口に細菌が入る可能性が高く、サイズの大きい細菌を捕食するために顆粒球が増えるのです。逆に副交換神経優位になる休息時(食事中、夜間の睡眠中など)はウイルスのような小さな異物が入ってきやすいです。また、一日の活動で老朽化した細胞やガン細胞なども、夜間の休息時間に現れやすくなるため、リンパ球が増えてウイルスを抗体で撃退しようします。つまり免疫細胞は必要に応じて、必要な種類のものが増えて活動し人体を守っている、ということです。

ただし、ストレス過多の毎日を送っていると、顆粒球ばかりが増えていきます。顆粒球は攻撃の際に活性酸素を放出するため、増えすぎると健康な組織細胞にまでダメージが及びます。ストレス過多で休息が取れていない人は、しっかりと休息を取り、無理の無い日々を過ごす必要があります。特に30代、40代と加齢していくごとに、解糖系が後退していくので、できる限りストレスの無い毎日を送ることが大切になります。

逆に、あまり外に出ず家の中で日々だらだらと過ごしてばかりいると、ストレスが無さ過ぎて(リラックスし過ぎ・運動不足)、代謝が抑制され血流障害が起きて、結果的に低体温になります。ストレスと無縁の生活をしている穏やかな性格の人でも、副交感神経に偏りすぎると低酸素・低体温に陥り、ガンにかかることがあるのです。交感神経と副交感神経はどちらも必要な機能ですが、バランスが大切です。

【子供は解糖系で、大人はミトコンドリア系】

人間の一生を辿ると、赤ちゃんが最も解糖系優位(瞬発力・無酸素運動・きびきび)の状態になっていて、細胞分裂を盛んに行います。大人になるにつれて、段々とミトコンドリア系優位(持久力・有酸素運動・ゆったり)になり、細胞分裂はあまり行わず、心身共に落ち着いた状態になっていくのです。つまり、子供が元気で活発に動くのは自然の摂理、というわけです。そして、年齢を重ねるごとに心が落ち着き穏やかになっていくのです。騒ぐ子供に「落ち着きなさい!」と言ってしまいますが、それは自然なことで仕方のないことなのかもしれません。最終的には60代を過ぎて完全にミトコンドリア系の世界に移行し、最後に死を迎えていくのです。

また、解糖系は燃費が悪くエネルギーとなる栄養(糖質)をたくさん必要とします。子供や若い人は運動量も多く、お腹がすくので、年配の方と比べてたくさん食べるのは自然なことです。30代、40代、50代と年齢を重ねるごとに、食事の量は自然と減っていきます。これは運動量も減り、ミトコンドリア系が優位になっていくので、栄養があまり必要なくなるからです。少食や断食には素晴らしい効果があることが判明していますが、それはある程度大人になってからのことで、子供の頃にはやるべきでは無いでしょう。

それから、子供がピーマンなど苦味やクセのある野菜を苦手とするのは、解毒作用を司るミトコンドリア系がまだ未熟なために、野菜に含まれるポリフェノールを上手く処理できないからです。「野菜を食べなさい」と先入観で判断するのではなく、子供の本能的な味覚や欲求を尊重する方が、かえって健康になるということです。

【老化の原因の一つは活性酸素

年齢が上がるごとにミトコンドリア系に移行すると言いましたが、それは酸素を多く利用するようになることです。その結果、体内に活性酸素が生じ、体が老化していくことに繋がります。また、過剰なストレスがあると、低酸素・低体温の条件化で体内に活性酸素が生じ、老化や病気を引き起こします。顔にシミやシワができるのも酸化=老化の現われです。つまり健康な人でも年を取れば老化は自然と起こる現象ですが、無理をし過ぎてストレス過剰な生き方をしている人は、通常よりも早く老化が進む、ということです。

【精神(男)と卵子(女)】

精子(男)は解糖系(無酸素運動が優位の細胞で、冷えに強く分裂して増えていき、そして女に比べると短命の傾向(平均寿命79歳)があります。
卵子(女)はミトコンドリア系(有酸素運動が優位の細胞で、冷えに弱く温めて成熟し、比較的長命(平均寿命87歳)です。また、女性は思春期を経て結婚適齢期になるにつれ女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が増え、体型はふくよかになり丸みをおび、女性らしい魅力が出て、副交感神経が優位になっていきます。それが20代~40代の女性の基本ですから、交感神経優位のストレス過剰な生き方は身体にとっても非常に負担のかかることなのです。

女性はなるべくストレスの無い環境で、体を温かくして過ごすことが大切になります。男性は逆にストレスのある環境でも生きれるように、体を動かし、多少は冷たい空気にさらされることも必要になるでしょう。凄く面白いと思ったのですが、戦前・戦後を通じて、女性は暖かい沖縄県が、男性は寒くて高地(低酸素)の長野県が長寿の1位を占めています。男女の違いを考えることは、長寿健康の秘密を知ることに繋がりそうです。

【血液について】

全身に酸素や栄養素を運び、不要になった老廃物や二酸化炭素を体外に排出させるのは、血液中の主成分である赤血球の働きです。血液内では免疫細胞である白血球も働いていますが、その数は赤血球の660分の1です。食べ過ぎると、白血球が血液中の食べ物の断片を処理するために働く必要が出てくるので、もう一つの仕事である細菌の対応が出来なくなります。食べ過ぎが免疫力を低下させるのは、そのためです。

また、日常的にストレス過剰な生活をしていると、低体温・低酸素状態になります。そして、血液が酸性に傾き、赤血球同士がくっつくため、血液がドロドロの状態になります。血液ドロドロ状態が長く続くと、動脈硬化のリスクが高まり、脳梗塞心筋梗塞にかかりやすくなります。逆にストレスから解放されると、赤血球が離れ、血液が弱酸性に傾き、サラサラで血流が良くなり、酸素や栄養素、老廃物の運搬が上手くいくのです。血液は常にサラサラが良いというわけではなく、例えば出血の際にはドロドロの方が血が止まりやすいというメリットもあるのです。

【頭の冷やし方と気持ちの変え方】

イライラして怒りの状態になった時や不安な時などに、歩いたり深呼吸すると、頭に集中した血流が、下半身の方にも巡るため、冷静さを取り戻すことができます。逆に、落ち込んでやる気が出ないときは、横になって休むと頭部に血流が周り少しずつ気分が変わってきます。

【ストレスへの対応が一番大切】

代替療法で効果が出るのは全て低体温・低酸素状態からの脱却に繋がるものです。そして、最も大切なのはストレスへの対応です。具体的に言うと、無理をせずに働き過ぎ・悩み過ぎから抜け出すことです。

ミトコンドリア活性化に必要なもの】

ミトコンドリアは栄養素から水素を引き離し、酸素と結合することでエネルギーを生み出しています。その水素を引き離すために、太陽光線(電磁波)が必要なのです。太陽光は植物だけでなく、人間にも必要なエネルギーなのです。とはいえ、太陽光の浴び過ぎは、日射病や熱中症を起し逆効果なので、適度にしておくべきです。

温度も太陽光と同じように人体に必要な要素ですが、ただ温めれば良いわけではなく、適度な温度が必要になります。温め過ぎても冷め過ぎても駄目なのです。

また、カリウム40といって、野菜や果物に含まれる微量放射線があります。果物や野菜を食べることで、カリウム40は細胞まで運ばれ、細胞内でミトコンドリアに当たり、栄養素から水素が引き離されます。つまり、カリウム40は太陽光と同じように、ミトコンドリアがエネルギーを生み出す過程で必須の要素なのです。放射線や電磁波も全てが有害なわけではなく、意味があって存在しているのです。

【ガンにならない8つのルール】

ガンになるのは低体温・低酸素状態を作り出す、ストレス過剰な「生き方」です。生き方を変えることが、ガンの根本的な治癒に繋がります。

  1. 心の不安やストレスに目を向ける
  2. 頑張り過ぎの生き方を変える
  3. 息抜き・リラックスの方法を見つける
  4. 体を冷やさない工夫をする
  5. 暴飲暴食はやめて体にやさしい食事をする
  6. 有酸素運動を生活に取り入れる
  7. 笑いや感謝の気持ちを大事にする
  8. 生きがい・一生の楽しみ・目標を見つける

体温を上げるには、温かいお風呂に入り、よく眠ることです。また、靴下の重ね履きや腹巻を着たり、温泉や岩盤浴などをするのも良いでしょう。男性も冷え過ぎは良くないので、筋トレや適度な運動で筋力アップをして、体温を上げることです。

【まとめ・おわりに】

ガン細胞はストレス過剰な生き方が最大の原因。だから、ストレスの少ない人生に切り替えれば、ガンは治癒する。凄くわかり易く面白い本でした。「食べ過ぎ」「働き過ぎ」など「○○過ぎ」をやめて、何事もバランスよく「ほどほど」にしていけば、全ては上手くいく、ということなのでしょうね。今までに紹介したガン本でも、「精神状態がガンを治癒する」ということが指摘されていました。自分らしく楽に楽しく過ごすことで、自然治癒力を最大限発揮してきたいですね。

 

長文読んでくださってありがとうございました。情報に間違い・勘違いなどありましたら、ご指摘いただければ幸いです。
また、オススメのガン情報・健康情報をご存知の方は、ぜひ教えてください。

 

【ガンの治療法について他にも知りたい方は下記の記事もオススメ】

病院に行かずに「治す」ガン療法ーひとりでできる「自然療法」(船瀬俊介)

病院に行かずに「治す」ガン療法―ひとりでできる「自然療法」

病院に行かずに「治す」ガン療法―ひとりでできる「自然療法」

 

ジャーナリストの船瀬俊介さんによる『病院に行かずに「治す」ガン療法』を読んだので、今回も備忘録を兼ねて印象に残ったことなどをまとめてみます。僕の個人的な意見や感想などもちりばめています。かなり驚きの事実が書かれています。
※専門家ではありませんので、間違い・勘違いなどありましたら、ご指摘いただければ幸いです

ガンに関する驚きの事実あれこれ

  • 厚労省のガン治療・担当技官が「抗がん剤は猛毒で『ガンを治せない』のは常識。薬の猛毒や放射線の副作用で亡くなる患者は多い」と回答。
  • 抗がん剤は猛烈な発がん物質」で「投与すると他臓器にガンができる」
  • ガン腫瘍が縮小しても、ガン細胞は遺伝子を変化させ抗がん剤を無力化し、後から元の大きさに再増殖(リバウンド)する
  • 国立がんセンターの歴代総長もガンで亡くなっている
  • 抗がん剤を投与した患者ほど早く死亡する(米国東海岸リポート)
  • 271人の医師に「自分がガンになったら、抗がん剤を打つか?」と質問すると、270人の医師が断固ノー!と答えた
  • 東大医学部4人の教授は何千人もの患者に抗がん剤を投与して、自分達がガンにかかると、抗がん剤を使わずに「食事療法」でガンを治した
  • 「ガンの三大療法(手術、放射線抗がん剤)は無力で、代替療法の方が良い」と米国政府が認めている(1990年のOTAリポート)
  • ガン告知のショックで免疫力が3分の1に激減し、ガン細胞が増殖する
  • ガン患者の八割はガン以外の原因(治療)で死んでいる

また、現代医療の問題はガンだけではありません。1973年、イスラエルで病院ストが決行されました。診察する患者の数が1日6万5000人から7000人に減らされた。ストは一ヶ月もの間続いた。すると、病院スト期間中、患者の死亡率が半減しました(エルサレム埋葬協会調べ)

驚きの事実はネガティブな情報だけではありません。下記のような希望に満ちた素晴らしい驚きの事実があります。

  • NPO法人「ガンの患者学研究所」では、700人を超えるガン患者が、自然退縮、完全治癒している
  • がん克服・自然活動 NPO法人「いずみの会」でもガン患者の年間生存率は95%

三大療法(手術、抗がん剤放射線)より代替療法

三大療法は全て患者の免疫力を下げ、がん細胞を治癒する力を逆に失わせてしまいます。身体にはもともとナチュラルキラー細胞(NK細胞)という免疫細胞があり、ガン細胞を自然に治癒してくれるシステムが備わっています。前述した「ガンの患者学研究所」も「いずみの会」でも、「心、食事、生活(運動など)」を変えれば、自然治癒力が高まり(NK細胞を増やし活性化させる)、ガンが自然に治癒していくことを実践で証明しているのです。アメリカでは政府が「三大療法よりも代替療法が勝る」と認めたせいか、代替療法を選ぶ患者が増えていて、ガンの死亡者は急速に減っているのです(OTAリポート)

ガン細胞に関する理論の根本的間違い

「ガンの患者学研究所」の川竹さんが本質的に重要なことを指摘しています。

「医学教科書の1ページに、『ガン細胞は無限増殖し、宿主(患者の身体)を殺すまで増殖し続ける』という150年前のドイツ学者ウィルヒョウの学説が載っています。人間の体内には毎日約500個ものガン細胞が産まれているので、ウィルヒョウの学説が正しいなら、人類は100年以上前に絶滅しているはずです。最初のガン理論が間違っているので、後の全てが間違っています」(川竹氏)

現代医学はガンに対しウィルヒョウ理論を信じて治療を行っているのです。私達が現代も絶滅せずに生きているのは、ガン細胞を減らす免疫細胞(NK細胞など)のおかげなのです。つまり、現代医学では免疫(自然治癒力)の存在を全く考慮していない、ということです。

代替療法はたくさんある

代替療法にはいろんなものがあります。船瀬さんは本書で下記の代替療法を紹介しています。全て取り入れる必要はないので、自分の合うものをいろいろ試してみるとよいと思います。

笑いの療法

笑うだけでガン細胞を攻撃するNK細胞(ナチュラルキラー細胞)が6倍に増えます。また、笑うと遺伝子のスイッチがオンになることを村上和雄博士が研究で立証しています。笑いはガンだけでなくアトピー患者にも良いようです。また、糖尿病にも良いと言われ約20分間笑っただけで血糖値の上昇が抑えられる、という研究結果があります。

新しい医学の中心概念に「精神神経免疫学」があります。これは「精神(心)」が「神経」を通じて「免疫(自然治癒力)」に影響を与えることについて学ぶ学問です。古来より東洋で伝わる「心身一如」の思想と同じです。病気は「気(心)が病む」と書きます。また英語では"Disease(ディジーズ)”と言います。"Dis(~でない)”と”Ease(平安)”で「平安でない」という意味です。東洋でも西洋でも病気は「心が平安でない状態」が作りだす、と昔から言い伝えられているのです。アイゼンク教授の研究では精神的に前向きな人は後ろ向きな人に比べて77倍もガンの死亡者数が少ないです。

免疫に関する世界的権威である安保徹教授によると、ガンの三大原因は「悩み過ぎ」「働き過ぎ」「薬の飲み過ぎ」です。二つの自律神経のうち緊張型の交感神経優位となり、ガンと闘うリンパ球(NK細胞など)が減り、炎症などを引き起こす顆粒球が増えて、免疫力が下がりガンになる、という理論です。この交感神経優位になる原因が様々なストレス状態です。ストレス⇒(不快ホルモン)アドレナリン分泌⇒不快感情⇒交感神経緊張⇒顆粒球増加⇒リンパ球減少⇒ガン増殖・・・という流れになっているのです。逆に、精神的にプラスの状態(笑い、リラックス、幸せ、愛や感謝)⇒(快感ホルモン)エンドルフィン分泌⇒快感感情⇒副交感神経優位⇒顆粒球減少⇒リンパ球増加⇒ガン減少・・・となります。

温熱療法

 『免疫革命』などの名著で知られる安保教授はガンを治すには3つの方法がある、と言います。それは「笑う」「食事を変える」「体を温める」ことです。また、体を温めるとガンだけでなくあらゆる病気が改善していきます。『「体を温める」と病気は必ず治る』は石原医師の50万部を超えるベストセラーになっています。人間の体は36.5~37度の体温が最も良く働くようになっているのです。また、ガンは体温が35度のときに最も増殖します。まさに「冷えは万病の源」なのです。体を温める方法には下記のようなものがあります。国立衛生研究所チームの実験で、39.6度になるとガン細胞は10日で全滅し正常細胞は生き残る、という結果が出ています。更に体温が上がると白血球の活動が活発になり、免疫力が高まります。風邪を引いたときに高熱が出るのは正に自然に備わった人体の叡智なのです。

  • 薬をやめる(又は減らす)
  • プチ断食をする(又は少食にする)
  • 運動・筋トレをする
  • 気持ちよく過ごす(ストレスをためない)
  • 生姜をとる(紅茶に生姜を入れて飲む、生姜紅茶も良い)
  • サウナ
  • 半身浴(30分くらい)
  • 温かい服装(靴下の重ね履きなど)
  • 温かいお風呂に入る(41.5~42度くらい)
  • 温熱療法(ハイパーサミア)

病院のガン治療の一環として行われる温熱療法には下記のようなものがあります。

  • 全身「温熱療法」
  • 局所「温熱療法」

全身「温熱療法」では、温かいお風呂に入る(約42度の全身浴を数時間)があります。局所「温熱療法」には超音波やマイクロ波、高周波などの電磁波を用いてガン部位を42~44度まで加熱する方法があります。電磁波は遺伝子を傷つけ発がん性があるので問題もあります。超音波なら副作用が少ないので有望な温熱療法だと言えます。

自然療法

 野生動物にはガンや糖尿病、その他の人間がかかるほとんどの病気にかかりません。先住民や古代の人間も同じように現代人がかかる病気にはほとんどかからないと言います。つまり自然の中で自然な暮らしをしている限り、病気にはなりにくいということです。動物でも野生ではなく動物園や人間に飼育され、不自然な生活をすると、病気にかかってしまいます。具体的には薬草を使うハーブ療法などがありますが、それよりも個人的には文明毒を避け、不自然な生活を改めることが大切だと思います。簡単に実践できることに下記のようなものがあります。

  • 無農薬(もしくは低農薬)の野菜・果物・穀物を食べる
  • 浄水器の水を飲む
  • 抗生物質などの薬をあまり使用していない動物の肉(ジビエや馬肉なども良い)を食べる
  • 合成洗剤ではなく石鹸やその他の自然素材の洗剤を使う
  • シャンプーは自然素材のものを使う(もしくはお湯で髪を洗う)
  • フッ素入りの歯磨き粉は使わない
  • ワクチンや薬は使わない(緊急時以外は病院にできる限り行かない)
  • フッ素洗口はしない
  • 食品添加物を避ける(アミノ酸人工甘味料、保存料、着色料など)
  • 夜は11時までに眠り、朝起きたら朝日を浴びる
  • お風呂は浄水器を使うかビタミンC(粉末のもの)を入れて塩素を中和する
  • 携帯を使う時はイヤホンマイクを使い電磁波を軽減する
  • 電子レンジ稼動時はあまり近づかない

他にもいろいろありますが、あまりストイックに考えず、楽に簡単にできることからひとつずつ実践することをオススメします。

菜食療法

 肉食の弊害は様々な研究から指摘されています。例えば、心臓麻痺の死亡率はベジタリアンの8倍以上。毎日肉を食べる人は菜食者に比べ3.8倍も糖尿病死しているという研究があります。人間が肉食に適していない理由に下記の三つがあります。

  • 歯型(人の犬歯は肉を食べるのに適していない)
  • 唾液(人の唾液はアルカリ性穀物の分解吸収に優れている。肉食動物の唾液は酸性で、肉たんぱく質を分解吸収するのに優れている)
  • 消化器(人の消化管は肉食獣の3倍の長さがあり、肉を食べると腸内で異常発酵して毒素を発生させます)

「腐る」という字は「腸に肉が入る」と書きます。正に肉を食べると腐ってしまうのです。肉そのものに毒性は無いのですが、肉を食べると腸内で有害悪玉菌が増えて、その腸内細菌が毒性物質を発生させてしまうのです。逆に言うと腸内で悪玉菌が増えないのであれば、肉は栄養も優れているので健康に良い食材になる可能性もあるのかな、と思います。狩猟採集時代の古代民族やイヌイットなど肉食の先住民などは、もしかすると肉を食べても腸内で悪玉菌が増えない体質なのか、もしくは悪玉菌が増えにくい工夫を無意識で行っているのかもしれません。

心理療法

精神状態(心)と身体は密接に繋がっています東洋医学で言うところの「心身一如」です。多くのガン患者を手がけた医師は「治るか治らないかの七割は心の問題です」と言います。マイナスな感情(恐れ、怒り)になると不快ホルモンが出て免疫力が下がり、プラスの感情(愛、喜び、笑い)になると快感ホルモンが出て、免疫力が上がります。「ありがとう」という感謝の心でガンが治る、ということは世界の医学会でも理論的に認知されているのです。具体的には前述した快感ホルモンが分泌されることによって、NK細胞(ナチュラルキラー細胞)が増え、その結果、ガン細胞が縮んでゆく、という流れになっています。また、アイゼンク博士は「性格を変えるとガンは10分の1以下になる」と言っています。

無理やり性格を変えようとしたり、怒っているときに感謝しようとする必要は無いと思いますが、自分が精神的にプラスでいられるように、生活の工夫をすると良いと思います。個人的には食事内容や食事の量でも精神状態がかなり変わると感じているので、普段怒りっぽかったりネガティブな気持ちになりやすい方は、今までとガラっと食生活を変えてみるのが良いと思います。例えば肉食の方は一週間くらい菜食にしてみたり、逆に菜食の方はお肉や魚を食べてみることです。食べすぎの方は少食にし、少食の方は少し食べる量を増やしてみてください。心身の状態がどう変化するのか、自分で実験してみるのです。

あとは、単純に日々を楽しく心地よく過ごせば良いだけです。できる限り好きなことをやり、好きな人と時間を共に過ごします。そして、疲れたときはゆっくりと休むことです。幸せな毎日を過ごせば、ガンは自然と治癒していくのです。

自然住宅療法

1970年代のヨーロッパでは学校で子供達が荒れて校内暴力など深刻な問題になっていました。そして専門家が調べた結果「コンクリートやガラス、鉄など無機的な建材や化学物質を揮発させる建物が子供達を落ち着かないものにしている」という結果になりました。また、同時期の西ドイツでも「新築住宅の多くは石油化学製品でできており、有害な揮発性有機化合物(VOC)が蒸発し、住民の健康を蝕んでいる」と結論づけたのです。つまり、伝統的な昔ながらの自然素材の建物ではなく、近代的な化学物質まみれの建物は人間の心身に悪影響がある、ということです。

日本でも「シックハウス」という言葉で知られていることです。建築には459種類もの化学物質が使われていて、多くの化学物質に発がん性や中枢神経毒性があります。ハウス・メーカーで建てると、これらの有毒化学物質だらけになります。また大手のハウスメーカーはCMなど宣伝に多大な費用を使っているため、5000万円支払っても2000万円の住宅しか建てれません。だから、家を建てるなら自然住宅の建築で信頼できそうな工務店や大工さんに頼むべきです。

人間の口から入る食べ物・飲み物は一日約2kgです。それに対し吸い込む空気の量は約10kgと5倍もあります。食べ物は腸管などから吸収され肝臓で解毒されますが、空気は肺から吸収され、直接血液に入っていきます。空気に含まれる化学物質の方が身体に与える毒性が強いのです。

コンクリート住宅に住む人の平均死亡年齢を調べると、木造住宅より9年も早く死んでいます。人間だけでなくネズミも木箱でなくコンクリート箱に入れて育てると、93%が死んでしまいます。コンクリートは冷輻射という減少が起きるため、住人の体熱を奪ってしまうのです。同じように一般的な窓ガラスも体熱を奪います。窓のサッシを木枠など金属製でないものにしたり、二重ペアガラスにすることで、冷たい外気による輻射を防いだ方が良いです。

自然素材の住宅には凄い力があります。木は医学的に癒しの生理効果があることが、証明されています。また畳のイグサには沈静・抗菌・浄化・調湿・防音作用があります。イグサ和紙にも通常の壁紙の四倍もの空気浄化作用があります。5000年の歴史を誇る漆喰にも空気を浄化・調湿し、心身を癒す効果があります。僕の友人の家は伝統工法を受け継ぐ昔ながらの大工さんが建てた木造住宅なのですが、自然素材の家は心地よさが全然違いました。本能や直感が喜ぶ住まいに住みたいですね。

手当療法

ガンは血液が汚れ(毒素が入る)滞ることが原因と言われます。なのでこの毒素を排出すればガンは治っていくのです。古くから伝わる民間療法である手当療法は、この毒素を排出し血液の流れを良くする力があります。例えば「こんにゃく湿布」という、こんにゃくを茹でて温めてタオルで包み、お腹とわき腹(肝臓)の上に置く手当があります。手当療法の具体的な方法については、ここでは書ききれませんので、興味のある方は下記の二冊で調べてみてください。

からだの自然治癒力をひきだす食事と手当て 新訂版

からだの自然治癒力をひきだす食事と手当て 新訂版

 

糖鎖療法

 糖鎖とは細胞同士のコミュニケーション(通信)をするための媒体です。DNA、たんぱく質に次いで「第三の生命鎖」と呼ばれています。糖鎖は生命活動の全て(ガンを治癒する免疫システムも含む)に関わっている大切なものですが、現代人はほとんどが糖鎖欠損症なのです。(健康な長寿者は現代人の1.7倍もの糖鎖アンテナを持っている)。

また、ガン細胞はAIFという特殊受容体の糖鎖を出していて、これはガンが自滅するために存在します。海藻由来のフコイダンという成分がこの受容体と結合すると、ガンのDNA設計図が破壊され自滅するのです。糖鎖を増やすために必要な栄養食品(タンパク多糖類を含む)に下記のようなものがあります。

ホメオパシー

 19世紀初頭までヨーロッパには下記の五つの医療の流れがありました。

  1. ナチュロパシー(自然療法)
  2. オステオパシー(整体療法)
  3. サイコパシー(心理療法
  4. ホメオパシー(同種療法)
  5. アロパシー(薬物療法

そのうち、現代医学では5つ目の薬物療法だけが残り、他の4つは国家権力や石油権力(薬物は石油からできる)などにより弾圧・追放されてしまったのです。この弾圧により、自然療法やホメオパシーなどを行う治療者は逮捕・投獄されてしまいました。この4つは自然治癒力を高めて病気を治す医療だと言えます。逆に残った薬物療法自然治癒力を低下させ、かえって病気の治りを悪くする一時しのぎのための医療と言えるでしょう。身体にはホメオスタシス(元に戻す力=治る力=自然治癒力)が備わっています。下痢や発熱などの「症状」は自然治癒力の現れです。解熱剤や下痢止めなどは、その自然治癒力の現れである症状を抑える薬です。薬物療法は別名「逆症療法」とも言われます。

ホメオパシーは200年以上も昔にドイツのサミュエル・ハーネマン医師が開発しました。ホメオパシー薬物療法とは逆に症状を抑えるのではなく、むしろ症状を出しきり全うさせることで病気を治そうとする医療です。熱が出たときには、しっかりと熱を出し切りウイルスや細菌に打ち勝つ免疫力を高めていくのです。これを、「同種の法則(似たものにより治療する)」と言います。ホメオパシーでは毒性物質を水で十万倍にも薄め、その水を振動させることで物質の情報を水に転写します。極限まで薄めているので毒性物質自体は既になくなっていますが、振動させることにより水に毒性物質の情報(エネルギーパターン)が残っているというのです。この希釈・振動により得られた物質をレメディと言います。ホメオパシーの医師であるホメオパス医師により、症状により様々なレメディが処方されます。

話だけを聞くと摩訶不思議な感じに思うかもしれませんが、これは東洋医学の漢方にも似ています。ホメオパシーでは毒蛇の毒を使ったレメディもありますが、東洋医学でもマムシげ原料の漢方があるのです。東西問わず、毒性物質を使い自然治癒力を高める方法は、古来から受け継がれている方法なのです。異なるのは、ホメオパシーの場合は、毒性物質自体は既に消えていて、物質の情報だけが残っている、という点です。

更に不思議なことにホメオパシーではレメディの希釈率を高めると(薄めれば薄めるほど)、効力が高まると言われています。従来の科学・医学では説明が不可能なのです。説明が不可能なため、「インチキだ」「詐欺だ」と非難を浴びることも多いホメオパシーですが、実際に処方されて効果がある方がいる限り、簡単に否定することはできません。逆に言えばどんなに現代科学・医学が理論的に説明をつけたとしても、患者に効果が無いのでは全く意味がありません(抗がん剤が正にその一例です)。ただし、ホメオパシーに効果があると言っても、誰にでも即効性があるわけではありません。信頼できるホメオパスにきちんと診断してもらい、本当に自分に合うレメディを探さなければなりません。

ホメオパシーは最先端の医学である波動医学に通じる医療です。波動医学に関しては、以前ブログでも紹介した『未来を救う「波動医学」(船瀬俊介)』に詳しく書いてあります。

運動療法

運動をするとガン細胞が小さくなります。一日中デスクワークをする人は、肝臓ガンや大腸ガンが多い、という報告もあります。人間は動物です。動物は「動く生き物」です。動かなければ病気になり、死んでいくのは自然の成り行きです。動かないと生命エネルギー(気)や血の流れが滞ってしまうのです。生存率が95%と言われるガン患者の集まりである「いずみの会」でもガンを治癒するのは「心・運動・食事」の三つの改善が必要だと言われていますし、免疫学の権威である安保教授も「笑う・食事・体を温める」ことがガン治癒の方法として薦めています。

最近の研究で筋肉が「マイオカイン」という活性物質を生産していることが判明しました。マイオカインは約30種類ありホルモンに準じる物質で、免疫向上・老化防止・代謝促進など生命活動を促進する様々な効能を持ちます。筋肉が自然治癒力(生命力)を高める、ということです。アイソメトリクスといって、一日五秒以上、筋肉に八割以上の負荷をかけると、筋肉は急激に増強していくと言われています。全身に思い切り力を五秒間込めるだけで良いので、いつでもどこでも簡単にできて、お勧めです。特に丹田(お腹の下の方)や肛門をギュッと閉める筋トレはヨガでも有名なので、健康促進にオススメです。

そして、個人的に思うのは、ただストイックに運動するのはマイナス効果が大きいです。なぜなら、無理することは「心」を駄目にするからです。ということで、自分のペースでできる限り楽しく体を動かすことをオススメします。中国にも「ガンの学校」という患者会があります(大半が末期患者)が、驚異的な治癒率になっています。この会のモットーが「笑うことと、踊ること」なのです。思い切り笑うことは腹筋を鍛えるので、ある意味楽しい運動です。踊ることも楽しい運動です。また、散歩など簡単な運動でも十分に効果があります。

呼吸療法

生命の基本は呼吸にあります。一生の間にできる呼吸の回数は決まっている、と沖ヨガの沖先生は言います。ハツカネズミはせわしく呼吸をしているので、一生が短いです。ゾウガメは地上で最長寿を誇る動物ですが、その呼吸は数分間に一回レベルです。「長い息は、長息(長生き)」ということです。また沖ヨガの教えでは「一生に食べる食事の量も決まっている」そうです。「長息長命、少食長寿」です。呼吸法にはいろんなものがありますが、簡単にできるのは「数息観」があります。背筋を伸ばし、体の力を抜いて、息を吐きながら心の中で数を数えていき、息を吸いながら数を数えていく、それだけです。やると血行が良くなります。寝る時に布団の中で寝ながらやってもOKです。

自律神経系(無意識的に自然の力によって動かされている)によって支配されている生理活動の中で、呼吸だけは意識的にコントロール可能になっています。呼吸を制御することで、自分の心身をコントロールできるようになるのです。世の中には様々な呼吸法がありますが、どれも丹田(ヘソの下ら辺)を意識し力を入れて行う「腹圧式呼吸」になっていると沖正弘先生は言われています。ちなみに、ヨガでは丹田を「神の座」と呼んでいるそうです。丹田が充実している人は喜怒哀楽に流されなくなります。

個人的にオススメなのは仏教瞑想にある「アーナパーナ・サティ」という呼吸を意識する瞑想です。これは瞑想の一種で、呼吸法とは違いますが、アーナパーナ・サティをすると、僕の場合は自然と呼吸が深く長くゆっくりになっていくので、他の呼吸法が難しかったり合わない方にはオススメします。これは、静かな場所で座り背筋を伸ばして、体を楽にし、鼻先に意識を向け、鼻から出入りする呼吸を意識し続けるだけです。これだけのことですが、しばらくやっていると、とても穏やかで凄く集中した意識状態になります。最近流行になっているマインドフルネス瞑想の元になっている、ヴィパッサナー瞑想の中でも一部取り入れられている非常に伝統的な瞑想法になります。

イメージ療法

 自己啓発成功哲学で「思考(イメージ)は現実化する」とよく言われます。本屋に行けば、似たようなことが書いてある本がたくさんあり、同じようなこと話してくれる講演会もたくさんあります。正直なところ、胡散臭い書籍や意見も多々見受けられますが、これだけたくさんの方が同じようなことを言い、それに影響される方がたくさんいる、という事実にはやはり一定の真実が含まれているからだと思います。漫画やドラマ、映画でも、「夢は叶う」「奇跡は起こる」と何度も反復されているテーマです。

人生で起こる出来事ですら現実化してしまう思考やイメージの力。当然のことながら、心身に与える影響力は大きいです。人は怖い出来事を想像すれば汗をかいたりドキドキします。嬉しい出来事を思い描けば、それだけで幸せな気持ちになれます。美味しいものを想像すると、唾液が分泌されます。

イメージ療法ではガン細胞そのものを氷の塊として思い描き、太陽の光で溶かしてゆくことをイメージするやり方があります。ただ、個人的には「実現する夢リスト」を作ったり、自分が行きたい場所の写真を飾って毎日眺めたり、好きな人と明るい未来について語り合ったり、そういう希望に満ちた未来をいつも想像するのが良いと思います。要は自分自身が幸せで前向きな精神状態になれれば良いのです。ガンが治っていくことを想像することも大切ですが、「治ったらこれをしよう!」など「やりたいこと」を想像することで精神状態がプラスになり、結果的に自然とガンが治癒していくはずです。もちろん、ガン患者さんでも体力がある程度ある方であれば、自分の体調に応じて治る前でも夢を叶えていけば良いと思います。プラスの感情は治癒ホルモン(オキシトシン、エンドルフィンなど)を分泌し、自然治癒力を高めるのです。イメージ療法を行った末期ガン患者の生存期間が二倍以上伸びた、という報告もあります。

また、イメージ療法ではなく、逆に瞑想をして心を静かにすることで、ホメオスタシス(生体恒常性機能=自然治癒力)が最適な状態に落ち着いていきます。実際に乳がん患者が瞑想をすると、生存期間が二倍に増えたという研究結果があります。

そして最も重要なことですが、「ガンは無限増殖するので、治らない」という現代医学の間違い、医者の間違った意見を鵜呑みにしないことです。「ガンは治らない」のではなく、「そのお医者さんに、ガンを治す方法が分からない(知らない)」だけなのです。一人の医者が「治らない」と言っても、他のお医者さんを探せば良いだけです。

まとめ・おわりに

様々な代替療法を紹介しましたが、大切なことは「道は一つではない」ということです。いつもどんなときも諦めずに探せば、希望の明るい道が必ず見つかります。ある人は「笑い」によってガンを治し、ある人は食事を変えてガンを治すでしょう。ある人は、たくさんの代替療法を併用して治すでしょう。どんな道も自分でしっかり調べて、納得が行く道を自信を持って進めば良いと思います。僕自身は三大療法は誰にも薦めませんが、最終的には自分の体のことは自分でそれぞれが決めることです。三大療法だったとしても、そのデメリットをきちんと理解し、代替療法のこともしっかりと調べた上で納得して治療するのであれば、ガンが治癒する可能性はゼロではありません。未来のことは誰にも分からないのです。

今後も新しい代替療法はどんどん増えていく可能性があります。大切なのは「自然治癒力を高めるかどうか」です。また医学的データ(左脳的情報)も重要ですが、自分の本能や直感(右脳的情報)も両方とも組み合わせて判断することをオススメします。

長文でしたが、今回も読んでくださってありがとうございました。
情報に間違い・勘違いなどありましたら、ご指摘いただければ幸いです。
また、オススメのガン情報・健康情報がありましたら、ぜひ教えてください。

ガンや、あらゆる病気から体を守る「ミネラル生活」のススメ

papa365.hateblo.jp

ガン治療法について他にも知りたい方にオススメの記事

がんが自然に治る生き方(ケリー ターナー・著 / 長田美穂・訳)

がんが自然に治る生き方――余命宣告から「劇的な寛解」に至った人たちが実践している9つのこと

がんが自然に治る生き方――余命宣告から「劇的な寛解」に至った人たちが実践している9つのこと(ケリー・ターナー)


ガンの自然治癒に関する本でAmazonでレビュー評価が非常に高い本『がんが自然に治る生き方』を読んだので、備忘録を兼ねて印象に残ったことなどまとめてみます。個人的感想や意見もちりばめています。
※専門家ではなく素人の文章ですので、間違い・勘違いなどありましたらご指摘いただければ幸いです

著者のケリー・ターナー博士は、標準治療(手術、抗がん剤放射線)などを使わずに自然治癒したケースや現代医療と代替医療を併用した患者で平均余命を上回って生存しているケースなどについて、1000件以上の医学論文を分析し、世界10カ国を巡り、奇跡的な生還を遂げたがん患者100人以上に対しインタビューを行っています。本書にはそこから得られた重要なヒントが書かれています。

【ガンが治った人が実践していた9つのこと】

がんが治癒した人たちは皆さん様々なことを実践していますが、ほとんどの方が共通して実践していたのが以下の9つの項目になります。著者も言っていますし、僕自身も驚きましたが、9つの項目のうち身体に関わる項目は2つだけで、残りの7つは全て精神や考え方、生き方そのものに関する事柄です。

  • 抜本的に食事を変える
  • 治療法は自分で決める
  • 直感に従う
  • ハーブとサプリメントの力を借りる
  • 抑圧された感情を解き放つ
  • より前向きに生きる
  • 周囲の人の支えを受け入れる
  • 自分の魂と深くつながる
  • 「どうしても生きたい理由」を持つ

【抜本的に食事を変える】

ガンが治った人は食生活を変えています。また、古代の医聖ヒポクラテスは「病人には体に良い食べ物と水を与えよ」と言っています。治った人の大多数の人が下記の4点について実践しています。

  • 砂糖、肉、乳製品、精製食品を大幅に減らす(もしくは全く食べない)
  • 野菜と果物を大幅に増やす
  • 有機(オーガニック)食品を選ぶ
  • 浄水器の水を飲む

ガンはブドウ糖を餌としていて、正常細胞の10倍以上のブドウ糖を必要とするそうです。なので砂糖は極力控えた方が良いようです。
牛乳にはカゼインというたんぱく質があり、ガンの成長を促してしまいます。また、乳製品に含まれる成長ホルモンに発ガン性があります。
肉は「食べた方が良い」という意見もありますが、どうしても食べたいなら、抗生物質ホルモン剤不使用の自然に育てられた動物の肉を少量だけにするべきです。日本であればジビエ(自然のイノシシ肉)などがあります。
精製した穀物(白米や白パン)は炭水化物が体内ですぐにブドウ糖に変わり、ガン細胞の餌になってしまいますし、インシュリンが増えてガン細胞の過ごしやすい環境になります。穀物は精製していないもの(玄米や全粒粉の小麦など)を食べましょう
野菜や果物に抗がん作用があることは科学的に証明されているので、たくさん食べましょう。
最高の飲み水はミネラル分を多く含む天然の湧き水です。水道水には発がん性が疑われる塩素やフッ素、重金属を含むので、浄水器で浄化して飲むことをオススメします。

【断食について】

断食をして体内の毒を出し、それから毒を含まない食物(無農薬野菜や果物など)を取るようにすることは、がんの治療に役立ちます。世界各地の治療者がガン治療の一環として、断食を取り入れているのです。断食をすると、ガン細胞の餌であるブドウ糖が体内から減るので、ガン細胞を飢餓状態に追いやることができます。また、動物はみんな病気にかかると安全な場所に横たわり、水と少しの薬草だけを口にして、ほとんど食べなくなります。そして身体が回復するまでは排毒に専念します。病気になって無理やり食べようとするのは、人間だけなのです。いくつかのガンはウイルスや細菌と関連しているのですが、断食をすることでウイルスや細菌も排出することができます。

【治療法は自分で決める】

ガンが治った人は医師の言いなりになるのではなく、治療法は自分で決めています。彼らの話を総合すると、治療法を自分で決めるために必要なのは下記の3原則です。

  • 受身にならず、自分で行動する
  • 自分の意思で人生を変える
  • 他人の批判に屈しない

治癒の力は患者自身の内側(体内)にあります。どんな病も治すのは自分自身に備わる治癒力であり、生命力です。東洋医学では、気の流れを重視します。自分の内側を見つめ、内面を深く理解し、自分の意思で「自分の生きたい人生」に変えていく必要があります。大きな我慢や精神的ストレスは、気の流れを悪くし、病気を作ります。「病は気から」と書いて病気なのです。「過剰に受身で自己主張をしない八方美人タイプ」の人間を「C型性格」と呼びます。このC型性格の人はガンになりやすく免疫力が弱い、という報告があります。また、C型性格よりも更にガンになりやすいのは「無力感」を感じることです。無力感が免疫力を弱め、余命を縮める作用があるのです。どんな時も前向きにとらえ、自分に合う治療方法を自分で探し選んでいくことが、ガンの治癒に繋がっていくのです。

【直感に従う】

 狩猟採集時代の古代人は、嵐の予兆や獣の気配を感じていました。目の前にある生物が食べても大丈夫かも識別できました。病気になると、身体の声に耳を傾けました。熱が出て調子が悪くなっても、数日間何も食べなければ病は自ずと治ることを、体験から知っていました。直感に耳を傾けるために、下記の方法を実践すると良いです。

  • あえて何も考えず、静かにリラックスする
  • 気持ちが落ち着き、思考モードから離れてきたら、直感を伝達する脳の場所「大脳辺縁系」にアクセスする方法を試す。

人間の脳は大きく二種類の脳に分けることができます。一つ目は、右脳や太古の昔から存在する「大脳辺縁系」と「間脳」です。これらの脳は高速稼動・直感的・無意識的に動いています。それに対し、左脳や有史以降に発達した「前頭葉」です。これらの脳はゆっくり活動・分析的・意識的に動いています。そして、直感は右脳や太古の脳から生じることが科学的にわかっています

また、脳には一兆個以上の神経細胞がありますが、同じ種類の細胞が消化管(胃や腸)にも存在しています。だから私達は様々な感情を「腹」で感じるのです。「腸は第二の脳」と言う人がいますが、その通りなのです。太古の脳や、腹(身体)で感じる感覚にはとても深い意味があるのです。
太古の脳である大脳辺縁系にアクセスする方法は下記のようなものがあります。

  1. イメージ療法のためのCDを聴く
  2. 瞑想する
  3. 日記を書く(自分に問いかけながら)
  4. 夢を活用する

心が静まりリラックスすると、どうしれば治るのかは自然と分かってきます。「私自身が治るために、心、身体、魂が必要としている変化は一体何だろうか?」という問いかけを、自分自身に聴いてみるのです。答えも道も人それぞれです。ある人は「食生活を変える」ことで治癒するかもしれません。ある人は「運動」をすることが治癒するかもしれません。ある人は「人間関係を見直す」ことで治癒するかもしれません。

夢を活用する場合は、寝室の枕元に大切な質問を紙に書いて置いておきます。寝る直前にそれを読み、自分の直感に対して「答えを教えて下さい」と願います。翌朝起きたらすぐに夢を思い出し、その夢を分析せずに感じるままに受け取るのです。そうすると、直感を頼りに答えが見つかるのです。

【ハーブとサプリメントの力を借りる】

代替療法では体・心・魂の三位一体が良い状態であれば、免疫力が高まりガンは身体が治してくれると考えています。そのため、代替療法は植物性のハーブやサプリメントを推奨しています。ハーブやサプリメントの最大のメリットは、免疫力を高めてくれることです。本来、身体に必要な栄養素(ビタミン、ミネラル類)は食事から取るのが理想ですが、現実には難しくなっています。現代の野菜や果物は100年前と比べて微量ミネラルをほとんど含んでいないからです。土壌にミネラル類が含まれていないので、当然そこで育つ野菜や果物にはミネラルが含まれていないのです。また長距離輸送に備えるために完熟する前に収穫された野菜や果物は、ビタミンもかなり減っています

ガンの劇的な治癒に至った経験者の多くが摂取していた三種類のサプリメントは以下になります。

  1. 消化酵素(プロバイオティクスとプレバイオティクス)
  2. 体内を浄化するサプリメント
  3. 免疫力を強化する作用のあるもの

プロバイオティクスとは、腸内環境を良くし健康に導いてくれる微生物のことです。有名な乳酸菌などもその一種です。日本人であれば、納豆・ぬか漬け・伝統的な製法で作られた味噌や醤油がそれにあたります。プレバイオティクスはプロバイオティクスの働きを助ける食物で、オリゴ糖や食物繊維などのことです。

免疫力を高めるものには、アロエベラ、ビタミンC、キノコ類、微量ミネラル類などがあります。また多くの人は、ビタミンB12ビタミンDメラトニンサプリメントで補っていました。

【抑圧された感情を解き放つ】

 感情と身体は密接に関係しています。特にストレスや恐れが身体にもたらす影響はとても大きいのです。恐れや怒りなど人が負の感情を抱いている時、身体に悪影響を与えるホルモンが放出されています。逆に怒りや恐れの感情を解き放ち、リラックスしたり幸せを感じていれば、免疫力が高まるのです。不確実な未来にとらわれず、確かな「今ここ」にどっしりと腰を据えていれば、身体がリラックスします。リラックスすると身体は酸素をたくさん吸収するので、細胞が治癒に向かうのです。マイナスの感情を解き放つために実践できることは下記のようなものがあります。

  • 思考についての日記を書く
  • 感情的になった瞬間のリストを書く
  • ストレス・マネジメントのコースを受講する
  • エネルギー治療者かセラピストに会う
  • 催眠療法EMDRを試す

思考日記は認知行動療法と呼ばれる心理療法の一種で使われる方法です。優秀なセラピストのもとで行うか、認知行動療法のワークブックを読んで実践してください。

感情リストは、これまでの人生で感情が高ぶった時のことを思い出して書き出してみてください。できる限り幼い頃までさかのぼって思い出すのです(良いことも悪いことも両方とも)

エネルギー治療の中でも、エネルギー・キネシオロジーとボディトークという二つの技法は、抑圧した過去の感情を解き放つことを得意としています。

感情それ自体が悪いのではなく、良い感情も悪い感情も自分の中に溜め込むと、免疫力を下げ身体に悪影響をおよぼす、ということなのです。どんな感情も流れてきては、流れさっていくものです。過去に執着するのではなく、しっかりと感情を出し切り、また新たな感情に日々出会っていき、今と未来に目を向けていくことが大切だと思います。

【より前向きに生きる】

「愛や喜び、幸せな感情を感じることが最高の薬」です。幸せを感じている人の免疫細胞は活発に活動し、ガン患者を癒し治してくれます。身体が恐れやストレスを感じると、ホルモンは細胞に「戦え」「逃げろ」という指令を出します。逆に身体が喜びや愛を感じると「細胞の治癒」「食物の消化」「感染の治癒」の指令を出すのです。幸せを感じている時、脳内の腺が活動し、身体を治癒するセロトニン、リラキシン、オキシトシンドーパミン、エンドルフィンなどのホルモンが大量に血中に放出されます。これらのホルモンが細胞に即座に次のような指令を出します。

  • 血圧や心拍数、コルチゾール(ストレスホルモン)の分泌を下げる
  • 血流を良くする
  • 呼吸を深くし、細胞に酸素を行きわたらせる
  • 食物をゆっくり消化し、栄養の吸収を良くする
  • 白血球と赤血球の活動を活発化させ、免疫システムの働きを良くする
  • ナチュラル・キラー細胞の活動を促し、がん細胞と戦う免疫システムを強化する
  • 感染の無い状態にする
  • がん細胞の有無を精査して、あれば取り除く

上記の一覧から分かりますが、感情による身体への影響は驚異的です。ちなみに、上記の作用はコメディのビデオを見た後と前で人の免疫細胞の数がどれだけ変化したのか調べた研究で実際に確認されています。「笑いが免疫力を高め、病を癒す」のです。また、エンドルフィンには損傷した細胞の炎症を抑える力もあります。他にも、前向きな感情トレーニングを含む代替療法を受けて、通常の医学的治療を受けなかったガン患者のガン細胞が小さくなっている、という研究結果があります。

ここで大切なのは無理やりにポジティブになろうとしなくてよい、ということです。悲しい時は泣き、そのときそのときの喜怒哀楽を否定せず、十分に出し切ることです。永遠に続く悲しみも怒りも喜びもありません。全ては天気のように変わってゆくものです。

幸せや喜びを感じながら免疫力を高め病を癒すために実践できることには、下記のようなものがあります。

  • 笑う(コメディの動画や映画などを観る)
  • 感謝する
  • ネガティブなメディアを観ない(暗い話ばかり観ない)
  • 一緒にいて楽しい、心地よい人と付き合う
  • 自分が楽しいことをする(歌う、踊る、写真撮影、習い事、スポーツ等)

【周囲の人の支えを受け入れる】

大切な人から「愛されている」と感じる時、ホルモンが血中に放出されます。そのホルモンは、私達を精神的に満たしてくれるだけでなく、免疫力を高めて身体を治癒してくれるのです。家族や友人など周囲の人からの愛の込もったサポートは、自然治癒力を高めガンを治してくれる力を持っているのです。人との繋がりを多く持つ人は、あまり持たない人よりも、明らかに寿命が長くガンにもかかりにくい、という研究結果もあります。更に、人との繋がりが健康に与える影響は、運動や飲酒、喫煙の習慣などよりも大きい、という研究もあります。つまり身体的な事柄よりも、精神的な事柄(愛ある人間関係)の方が、自然治癒力を高める可能性があるということです。

家族や親しい友人から愛やサポートを受け取ったとき、身体を治癒するホルモンであるドーパミンオキシトシンセロトニン、エンドルフィンなどの分泌が増えます。これらのホルモンが、炎症を抑え、免疫細胞を増やし、血流や酸素の循環量を増やし、自然治癒力を高めてガン細胞を除去するのです。

逆に孤独感は免疫力を下げ、身体に悪影響を与えるでしょう。

また、身体の触れ合い(ハグやマッサージ、スキンシップ、手当てなど)は愛と同じ治癒ホルモンの分泌を促します。特に「抱きしめホルモン」と呼ばれるオキシトシンが大量に分泌されます。オキシトシンの強力な効果には以下のようなものがあります。

  • 炎症や痛みを軽減する
  • 血圧を下げる
  • コルチゾール(ストレスホルモン)のレベルを下げる
  • 消化を活発にする(栄養吸収が良くなる)
  • 免疫力を高める

この抱きしめホルモンは人間同士の触れ合いだけでなく、動物との触れ合いでもお互いに分泌されます。大切なペットを家族同然に可愛がり触れ合っている人は長生きし、大切にされたペットも免疫力が高まり健康でいられるのです。

【自分の魂と深くつながる】

身体の治癒には魂のエネルギー(無条件の愛、気やプラナと呼ばれるもの)が深く関わっています。魂との繋がりを深め、宇宙との一体感を感じ、愛のエネルギーを受け取るために一番最初に必要なことは「心を静め、思考を止める」ことです。そのためには騒がしい自分の思考や心をただ意識することです。古来から伝わる瞑想では呼吸に意識を集中して思考を止める方法もあります。瞑想をするとメラトニン(睡眠に重要なホルモン)の分泌が増えます。また瞑想でストレスが軽減し免疫力が高まるという研究もあります。魂と深く繋がるために実践できる方法は以下になります。

  • 深呼吸する
  • 瞑想誘導音楽を使い瞑想する(CDなど)

瞑想、と聞くと日本人にとっては仰々しく感じたり、敬遠したくなる人もいるかもしれません。瞑想にも種類がありますが、いたってシンプルなものは「呼吸を意識する、身体を意識する、思考を意識する」というように、ただただありのままを観察していくだけのヴィパッサナー瞑想というものがあります。これは仏陀が実践した瞑想と言われていて、最近では「マインドフルネス」という言葉でブームになっています。

【「どうしても生きたい理由」を持つ】

 「生きたい」という強い意志は気の流れを良くします。気は身体に生命力を与えるエネルギーです。ガン患者が死に意識を集中せずに、「どうしても生きたい理由」へ意識を傾ければ、余命は長くなり、再発のリスクは減り、副作用が少なくなる可能性があることを、数々の研究が示しています。

人生に活力を与え生きる強い意志を持つために実践できることは下記のようなものがあります。

  • 何歳まで生きたいか、紙に書く
  • 今の自分にとって「どうしても生きたい理由」や「生きがい」となっていることをリストに書き出す
  • どんな願い事でも(いくつの願い事でも)叶うとしたら、何を叶えたいかを想像してみる

【運動について】

今までに紹介した9つの項目と同じくらい、運動は健康のために必要なことです。ただし、ガン患者の場合、身体が弱っている方もいるので、全ての人に運動が良いことだとは言い切れないので、9つの項目にはあえて入っていません。ですが、ある程度体力がある患者さんにとって、生命力・自然治癒力を高めるために適度な運動をすることは、とても大切なことです。

【おわりに・まとめ】

本書を通じて特に感じたことは精神的な事柄が身体的な事柄と同じかそれ以上に自然治癒力を高める力がある、ということです。自分の心や身体が本当に心地よいことを実践し、幸せに満ちた毎日を送ることが、結果的に自然治癒力を高めガンを治癒してくれるのだと気づきました。愛と幸福という精神的な土台を築き、化学物質などの毒が入っていない食事を心がけ、時に瞑想をして心を静め、ガンになる前よりも充実した人生を送ることで、少しずつガンが治癒していくのだと思います。

以上、長文でしたが読んでいただきありがとうございました。
書いた情報に間違い・勘違いなどありましたら、ご指摘いただければ幸いです。
また、ガンの治癒や健康に関するオススメの情報がありましたら、ぜひ教えてください。

 

【ガンの治療法について他にも知りたい方は下記の記事もオススメ】