小学生の国語の勉強法・教え方とオススメの国語問題集
子供に勉強を教えるため、小学生の国語の勉強法・教え方とオススメの問題集を、いろいろ調べてみました。試行錯誤してみて、「これだ!」と思ったことを書きます。
⇒さらに試行錯誤した結果の最新版の国語の勉強法に関する記事はこちら
- 様々な国語の勉強方法
- そもそも何のための国語力なのか?
- 試行錯誤の結果~マイ勉強法を作る~
- オススメの国語問題集・語彙本など
- 学校の教科書の音読について
- 小学生の国語勉強法についてオススメサイト
- 読書について~定番は重松清さん~
- 受験勉強は受験以外のことにも役立つ
- おわりに
- 小学生の算数の勉強法・教え方とオススメの問題集
- 最新版の国語勉強法を知りたい方はこちら
様々な国語の勉強方法
ネットや勉強法の本などを調べてみると、下記のようにいろんな意見があります。
- 国語力とは、「論理力」。まずは論理的思考能力を養うべき
- 国語力とは、「語彙力」。まずは語彙をたくさん増やすべき
- 国語力とは、「読解力」。読書をしたり、問題集を解くべき
などなど、人によって細かい違いはありますが、基本的には「論理的思考能力(要約する力や筋道をたどって考える力)」「語彙力(たくさんの言葉の意味を知る)」「読解力(文章の意味がきちんと把握できているか)」の3つのどれかを言っていると思います。
そもそも何のための国語力なのか?
どんな勉強もそうですが、勉強はあくまでも「手段」です。手段よりも大切なのは「目的」です。何のために自分の子供は「国語」を勉強しなくてはならないのか? そこが重要だと思います。もちろん、国語を通じて「様々な本が読めて、いろんな価値観や自分の知りたいことが分かるようになる」「自分の考えを相手に上手に伝える」ことも大切だと思っています。ですが、僕が現在子供に国語の勉強をさせる最大の理由は、あくまでも「受験のため」です。ですので、勉強を通じて国語の試験(特に高校受験)で高得点が取れるようにする必要があります。
なので、不特定多数の人に対して書かれた「国語の勉強の仕方」を自分の子供の勉強に当てはめても、うまくいかないこともあるかと思います。また、うまくいったとしても、「無駄に労力や時間をかけてしまっては」もったいないと思います。
試行錯誤の結果~マイ勉強法を作る~
さて、うちの場合、国語の勉強の(最終)目的は高校受験で高得点を取り、志望校に受かることです。ですので、高校や高専の実際の過去問を、僕自身が書店で何問か解いてみました。すると、受験に必要な「国語力」が何なのか、明確に分かりました。
- 書いてある問題文と本文が理解できれば、答えが分かる
- 問題の解き方(答えの書き方)に慣れる
たった、これだけです。そして、これは国語だけでなく、英語も同じでした。英語も国語も「言葉の科目」です。なので、言葉の意味が分かれば問題は解ける、ということです。なので、少なくとも一般的な公立高校や高専などを受験される場合は、特別な国語の勉強法は知らなくても大丈夫なのでは?と思いました。
そこで、万人に共通の「人が言っている国語の勉強法」ではなく、下記のような自分なりの「マイ勉強法」で子供に国語を教えることにしました。
- とにかく語彙力をつけること(結局、人と同じ意見になりましたが。笑)
- 解説が丁寧な問題集を徹底的にやり込むこと(これが一番重要だと思います!)
- 学校の教科書の音読
国語も英語も文章の意味が分からなければ絶対に問題は解けません。逆に、意味が「きちんと」理解できていれば、問題自体はとても簡単なので、「(特別な)思考力」というものは、そんなに必要ないと思います。基本的な土台となる思考力は、家庭での会話の中で、結構自然に身についていくものだと思います。
また、問題集を解く際は、下記の4点を心がけています。
- 親もそばにいて勉強を見てあげる
- 文章を必ず音読させること
- 「分からない言葉はある?」と声がけをする
- 間違えた問題は「なぜ分からなかったのか?」を考えて、繰り返し復習する
音読することで、「読めない言葉」を確認でき、「分からない言葉はある?」「○○っていう言葉の意味わかる?」などと子供に質問することで、「分からない言葉」の確認ができます。この作業を地道に続けることで、語彙力や読解力が少しずつ高まっていきます。そして、間違えた問題は、なぜ間違えたかを探り、(問題集の解説なども参考にしながら)親が丁寧にひとつひとつ教えてあげることで、少しずつ分かるようになります。もちろん、間違えた問題は何度も繰り返し解くことが大切だと思います。
オススメの国語問題集・語彙本など
語彙を増やすには、いろんな書籍が出ていますが、僕が選んだのは下記の『マンガでわかる!10才までに覚えたい言葉1000』というマンガで覚える語彙本です。マンガだと子供も飽きずに学べますし、二冊合わせて2000語というボリュームも丁度良い気がします。
また、問題集は世の中に山ほど出ていて、「どれにしたらイイんだろう?」と本当に迷います。ネットで調べても、書店で実際に読み比べしても、なかなか決まりませんが、僕の現在のオススメは下記の『Z会グレードアップ問題集 読解』と『啓明舎が紡ぐ小学国語』『教科書ワーク』のシリーズです。
Z会グレードアップ問題集は、見開きでカラー刷りになっていて、レイアウトも綺麗なため、非常に見やすく、やる気(親だけ?)が出ます。この「やる気が出る問題集」という選び方は、結構重要だと思います。世の中でどれだけ絶賛されていようとも、子供自身がやる気が全く出ないやり方では、勉強がはかどらないからです。
また、解説も簡潔で分かりやすく、「最初の一冊」としてオススメです。ちなみに、このZ会の算数もオススメです。
『啓明舎が紡ぐ小学国語 読解の基礎』はシリーズになっていて、基礎・応用・完成と3冊で完結しています。うちの近辺の書店には置いてありませんでしたが、ネットでいろいろ調べてみると、塾の講師をされている方や、中学受験などに詳しい方から非常に高評価を得ている問題集のようです。特に「解説がものすごく丁寧」と評されている方が多いです。
中身が見れないので、実際に「おそるおそる」Amazonで購入して読んでみましたが、本当に「解説がものすごく丁寧」でした。そして、レイアウトもとても見やすく、やる気が出る問題集です。ただし、本が大きく分量はZ会よりも大分多いです。Z会のグレードアップ問題集は90ページくらいですが、啓明舎が紡ぐ小学国語の方は170ページくらいあります。ですので、勉強する時間に余裕が無い方は、Z会の方が良いかもしれません。余裕がある人には、すごくオススメの一冊です。
うちの子供の小学校では三省堂の国語教科書が使われていて、三省堂に対応した教科書ワークは現在販売されていないようです。ですので、我が家では使用していませんが、教科書ワークはカラフルでとても見やすいですし、子供が既に知っている内容の文章で問題を解けるため、子供に負担がなくやる気を継続させるのには、非常に良い問題集だと思っています。分量的にも多くないので、これも「最初の一冊」にぴったりだと思います。
学校の教科書の音読について
最近は、英語でも国語でも「音読が良い」と言われるようになり、小学校でも宿題や国語の授業を通じて、実践されているようです。音読自体は「脳を活性化させる」など、いろいろな効用がうたわれています。また、学校の教科書というのは、国語の専門家(多くは大学教授)が集まって、お金と時間をかけて手間隙かけて作られているそうです。ですので、音読の教材としては、使わない手はありません。
ただし、ここでも「音読の目的は何か?」ということが大切になってきます。僕としては、やっぱり音読を通じて国語力(つまり、国語の試験に受かる力)を身に着けてほしいと思っています。そのためには、ただ「声に出して読む」ということを繰り返すだけでは、あまり意味がありません。
- 読めない言葉を確認し、復習する
- 読めるけど意味が分からない言葉を確認し、復習する
問題集を解くときと同じやり方ですが、上記の二点を心がけながら、音読をすると、もちろん「脳は活性化」しますし、読書力や思考力、語彙力を高めて、一石二鳥の効果があると思います。
小学生の国語勉強法についてオススメサイト
ネット上には山ほど国語の勉強法について書かれていますが、その中でも個人的に凄く参考になったのは、下記の2つのサイトです。二つとも、小学生の塾の講師の方が書かれています。勉強法について、専門家の意見を知りたい方は読んでみてください。
灘中卒で大阪大学医学部を卒業されている高学歴な経歴の方のブログですが、書いてあることは非常にシンプルで、別に中学受験や高偏差値の学校を目指している方だけではなく、割と万人向けの勉強法だと思います。特に「親が子供の勉強をチェックした方がいい」という意見に凄く納得し共感しました。
鎌倉の塾の講師の方が書かれているブログです。オススメの問題集を参考にしました。
読書について~定番は重松清さん~
「国語力をつけるのには、読書が最も大切」「読書より問題集を解いた方がいい」「読書も問題を解くのも両方大切」いろんな意見があります。個人的には、余裕があるなら出来る範囲で読書をすると良いと思います。でも、時間的に余裕が無いなら、読書よりも問題集を解くことを優先した方が良いと考えています。
小学生が読書をするなら何を読んだらいいのか?について、いろいろ調べてみました。すると、ものすごく多いのが「重松清」さんの本です!
もうこれは、ダントツで多いと思います。中学入試の出題でも最頻出の定番作家のようです。そして、Amazonのレビューなどを見ていても、凄く人気です。なので、子供に「国語力を身につけるための読書」をさせたいなら、最初の一冊には重松清さんがよさそうです。(これは、まだうちでは実践していないので、推測になります)
他にもいろいろ知りたい方は、先ほど書いた鎌倉の塾のブログで小学生向けのオススメ本が紹介されていますので、下記ブログ記事を参考にしてみてください。
受験勉強は受験以外のことにも役立つ
僕は「どんなことでも本気でやれば生きる力や自信になる」と思っています。ですので、学校の勉強や高校受験の勉強も、全力で取り組めば、それは必ず後で役立つはずです。例えば、国語の勉強を本気でやれば、語彙力や論理的思考力が身につくと思いますが、それらの力は別に受験以外のことにも役立ちます。算数や数学を本気で学べば、子供が進路を選ぶ時に理工系の道を選ぶことが出来るので、選択肢が広がります。
そして何よりも「何でもやればできる!」と子供が自信を持つことが、凄く大切だと思います。「やればできる!」というのは、根拠の無い自信ではなく、小さな成功体験(実績)の積み重ねで創り上げるものだと思います。ですので、その後の進路のためだけでなく、子供の内面的な成長のためにも、勉強することが役立つはずです。
おわりに
いろいろ書きましたが、あくまでも「我が家での勉強法」です。参考になれば、もちろん嬉しいですが、「ブログで書いてることも試してみたけど、うちには合わないな」と思えば、また違う方法を試してみてくださいね。
国語の勉強は「手段」ですが、もちろん「受験」も子供の未来を切り開くための「手段」です。本当の本当の「(最終)目的」は子供の幸福な毎日と未来です。勉強し過ぎて、子供の遊ぶ時間がなくなってしまったり、ストレスがかかり過ぎないように、メリハリをつけてあげることなども、工夫していかなければ、と日々感じています。
また、よかったら、オススメの勉強法や、問題集など、情報がありましたら、教えてください。
小学生の算数の勉強法・教え方とオススメの問題集
小学生の算数の勉強法・教え方やオススメ問題集を知りたい方は下記の記事をご覧ください。
最新版の国語勉強法を知りたい方はこちら
今回の記事を書いた後、更に試行錯誤した結果の、最新版の「小学生の国語の勉強法」については下記記事をご覧ください。どちらか一方の記事が「正解」というわけではなく、「今の自分に合った勉強方法」を取り入れることをオススメします。