PAPAの独り言

PAPA(3児の父)が、いろいろ書きたいこと書きます。

大学発ベンチャー数ランキング 2017年

大学発ベンチャー企業数のランキングを作りました。絶対数のランキングだと、どうしても学生数が多い大学がランキング上位になってしまうので、合わせて「学生1人当たりに対するベンチャー企業数ランキング」も作りました。

大学発ベンチャー企業」というのは、大学の研究成果や特許等を利用して設立された新しい企業のことです。

 

 【大学発ベンチャー数ランキング 2017年】

 

1.東京大学 93社

2.東北大学 43社

3.大阪大学 42社

4.京都大学 38社

5.九州大学 35社

6.筑波大学 30社

6.東京工業大学 30社

8.北海道大学 28社

9.慶應義塾大学 26社

10.九州工業大学 19社

10.広島大学 19社

 

 【大学生1人当たり・ベンチャー数ランキング 2017年】

※少数第5位以下は切り捨てています 

 

1.東京大学 0.0033(10000人に約33人)

2.九州工業大学 0.0031(10000人に約31人)

3.東京工業大学 0.0030(10000人に約30人)

4.東北大学 0.0023(10000人に約23人)

5.九州大学 0.0018(10000人に約18人)

5.筑波大学 0.0018(10000人に約18人)

6.大阪大学 0.0017(10000人に約17人)

7.京都大学 0.0016(10000人に約16人)

8.北海道大学 0.0015(10000人に約15人)

9.広島大学 0.0012(10000人に約12人)

10.慶応義塾大学 0.0007(10000人に約7人)

 

ベンチャー企業の業種】

ベンチャー企業の業種の割合は下記のようになっています。

  1. サービス業(ソフトウェアや医療関連) 47.9%
  2. 製造業 34.0%
  3. 卸売業 14.0%
  4. その他 4.1%

【設立「5年未満」のベンチャー企業は約6割が赤字】

 設立から「5 年未満」(47 社)の企業は 61.7%が赤字だったそうです。5年以上の企業も含めた全体の割合では赤字を出している企業は約4割です。どうしても、設立当初は研究開発などに資金が必要になり、事業が安定するまでは収益が低くなりがち、ということが理由のようです。

 

【約6割のベンチャー企業は社員数が5人以下】

大学発ベンチャー企業の社員数は約6割が5人以下の少数精鋭で経営しているそうです。

 

【まとめと感想】

いわゆる旧帝大が上位にランクインしていますね。ベンチャー企業の絶対数ではダントツで東京大学が1位です。「大学生1人当たりのベンチャー企業数」では、工業系の大学である九州工業大学東京工業大学が、それぞれ2位と3位になっています。

大学発のベンチャー企業の業種は上位のサービス業と製造業と卸売業だけで、全体の約96%を占めています。特にサービス業と製造業が多いです。サービス業の中では、ソフトウェアや医療関連のサービスが多いです。業種的に、工学系や情報系の学部出身者が多いことが推測されます。工業系の大学にベンチャー企業が多いのも、業種的な理由があると思われます。

東京大学は総合系の大学なのに(工業大学ではない)、学生1人当たりのベンチャー企業数が1位ということは、おそらく東京大学の工学部にはベンチャー企業を起こそうとしている学生が、ダントツの割合で多いと思います。同じ理屈で、他の国立大学も工学部だけに限れば、もっとベンチャー企業数の割合は多くなりそうです。

また、「設立5年未満のベンチャー企業の約6割が赤字」という情報ですが、逆に言うと、約4割もの企業は黒字経営だということです。僕の中では、かなり意外でした。僕の先入観だと、「うまくいくのは10社に1社以下」くらいのイメージだったからです。研究力の高い大学で得た技術や知識を使えば、起業して成功する人も結構多いのかもしれません。5人以下の少数精鋭チームであれば、在学中の人脈を生かせば集まりそうです。

 

というわけで、何かで起業したい!という願いをかなえたいなら、旧帝大の工学系学部や、国立の工業大学が良さそうですね。

 

【その他・大学のランキングはこちら】