PAPAの独り言

PAPA(3児の父)が、いろいろ書きたいこと書きます。

獣の奏者(上橋菜穂子)は小学生の読書に絶対オススメの小説!

獣の奏者上橋菜穂子)』


小学4年生の息子の国語力(日本語力)を向上させる目的で、「大人が読んでも面白い」「ベストセラーの」小説を探してたどり着いたのが、上橋菜穂子さんの『獣の奏者』というファンタジー小説です。

非常に重厚な世界観の物語ですが、余計な文章が全然なくって、とても読みやすいです。しかも、「講談社青い鳥文庫版」の場合は、漢字にルビがふってあるため、小学4年生であれば、大体読めます。その代わり、「配慮」「繁殖」など、ルビがあっても意味が分からない場合もあるので、うちでは電子辞書を使って調べながら読んでいます。

とても心に響くシーンが多く、教育的にも非常に良い効果がある物語だと思います。ただし、「教育的」と言ってもそれは結果であり、いわゆる「教育目的の本」では全くありません。あくまでも、「面白い物語」を通じて「自然と」心や思考が豊かに育まれる、ということです。

児童向けファンタジー小説と言えば、ミヒャエル・エンデの『モモ』や『はてしない物語』が非常に有名で、評価も高いです。でも、僕はエンデの『はてしない物語』を読んで、途中でつまらなくなって読めませんでした。Amazonのレビューなどを読んでみると、エンデのような児童小説を「面白い」と感じている方の多くは、左脳的に考えながら本を読んでいるように思います。どこかこう「哲学的(思索的)」な雰囲気があるので、個人的には苦手なのです。僕自身は頭で考えて読むタイプの小説よりも、読みやすく書いてあることがスっと自分の内面に入ってくるような小説が好きです。その意味でいうと、『獣の奏者』は最高の小説だと思います。

上橋さんの小説は『守り人』シリーズが最も有名です。NHK大河ドラマにもなっていますし、児童文学のノーベル賞と言われる国際アンデルセン賞も受賞されています。多くの方や専門家の方など、幅広い層の人々に支持されている小説ですので、「うちの子に何か読ませたいけど、何がいいんだろう~~?」と迷っている方には、ぜひオススメします!

なんといっても、大人が読んでもかなり面白く、引き込まれます。僕自身は、正直なところ、小説は大の苦手で、何を読んでも途中で「面白くない。。」と挫折するタイプの人間です。その僕でも『獣の奏者』は全く飽きずに、続きが気になって読み続けられた唯一の本です。キャラクター設定、世界観、ストーリー、全てが本当に緻密に作られていて、違和感なく物語の世界にどっぷりとハマれます。

映画、アニメ、漫画、小説、何でもそうですが、途中で「何かこれ不自然じゃない?」「いや、こんなストーリーおかしいでしょ?」という突っ込みどころが満載の物語がよくあるのですが、『獣の奏者』はそういうのもほとんどないので、その点も素晴らしいです。

と、文章が長くなりましたが、とにかく親子で楽しめる最高の小説だと思うので、ぜひ皆さん読んでみてくださいね。

 

↓子どもにはルビ付きの青い鳥文庫がオススメです

↓大人は講談社文庫で買い揃えるのが一番安いです

獣の奏者 全5冊合本版 (講談社文庫)
 

 ↓物語の序盤だけコミック版が出ています

獣の奏者 コミック 全11巻完結セット (シリウスKC)

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↓見た目がカッコいいのハードカバー版

「獣の奏者」完結セット

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