PAPAの独り言

PAPA(3児の父)が、いろいろ書きたいこと書きます。

国立大学の学部生徒数と比率が多い分野ランキング

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国立大学の学部生徒数と比率が高い分野のランキングを調べました。これを調べることで、国が「どの分野の人材を必要としているか」が分かります。

国立大学の学部生比率ランキング(ジャンル)

  1. 商船 100%
  2. 農学 39.4%
  3. 理学 38.8%
  4. 教育 33.2%
  5. 工学 33.1%
  6. 保健 18.0%
  7. 人文科学 8.2%
  8. 社会科学 8.0%
  9. 芸術 4.6%
  10. 家政 1.9%

国立大学の学部生徒数ランキング(ジャンル)

  1. 工学  12万7164人
  2. 社会科学 6万6669人
  3. 教育   6万3464人
  4. 保健   5万8515人
  5. 人文科学 3万1251人
  6. 理学   3万636人
  7. 農学   3万215人
  8. 芸術   3234人
  9. 家政   1354人
  10. 商船   398人

まとめ・考察のようなもの

圧倒的に国立大学の比率が高いのは商船でなんと100%ですが、学部生徒数は最下位の398人となっています。つまり、完全に国の後押しで成り立っている分野ということです。民間で商船学校をやらない、ということは、生徒数が集まらず施設面でもお金がかかる「儲からない学部」ということなのかもしれませんね。

そして、圧倒的に国立大学の学部生徒数が多いのは、工学系の学部で、12万人をこえています。しかも、国立大学の比率でも33%を超えているので、これは国からも民間からも「最も必要な人材」として見られていることの証拠でしょう。日本は「ものづくりの国」として経済発展を遂げてきた歴史があるので、当然といえば当然の結果ですね。中国など製造業で躍進してきた他国がありますが、それでも日本のものづくりの技術や知恵というのは、まだまだ発展の余地があると思いますので、これからも有望なジャンルといえると思います。

工学部の次に人数が多いのは社会科学系学部ですが、社会科学系は国立大学の比率が低い(つまり、私立大学が多い)ので、日本の国家としては重要視されている分野ではないということでしょう。

国立大学の学部生徒数の人数が3位になっているのは、教育系学部です。そして、比率も33%以上なので、工学部の次に国が「必要としている人材」だと言えるでしょう。よく国家100年の計とか言われますが、正に教育というのは50年、100年をかけて長期間にわたって国家を発展させる、最も基本的な土台になる分野です。教育にお金をかけるのは当然のことだと思います。

先日ブログでも紹介しましたが、アメリカでは、国が教育の予算を削りまくっていて、その結果、生徒にとっても先生にとっても、劣悪な教育環境になっている学校がたくさん増えているそうです。何をするにも「お金」は必要不可欠です。それは、教育も同じこと。日本も北欧やヨーロッパなどに比べると、教育を重視しているとは言いがたいですが、それでも世界レベルで見ると、はるかに良い教育環境にあると言えます。今の状態に満足せず、教育への予算を増やし、より良い教育を子供たちに与えてほしいですね。

また、国レベルでも民間レベルでも最も必要とされていない分野は、芸術系学部と家政系学部です。家政というのは、家庭科のように家事や衣食住に関わる分野のことです。当たり前のことですが、教育・医療・モノづくりなどを差し置いて、芸術や家政の分野の人材を増やそうとする国は有り得ません。もちろん、だからといって、個人レベルの感想で「芸術こそが大切」「家政が最も大切」考えるのは自由ですし、実際に両方とも世の中に必要不可欠な重要な分野であることは、間違いありません。漫画や映画など多くの人に喜びを与えているものも、広い意味ではアート(芸術)の分野です。ただし、ものには優先順位がある、ということです。