日本人の知らない「クレムリン・メソッド」世界を動かす11の原理(北野幸伯)
『日本人の知らない「クレムリン・メソッド」世界を動かす11の原理(北野幸伯)』
現在の世界情勢、国際関係を世界一分かりやすく教えてくれるメルマガ、『ロシア政治経済ジャーナル』の著者である北野幸伯さんの著書『日本人の知らない「クレムリン・メソッド」世界を動かす11の原理』を読みました。
非常に参考になる情報が盛りだくさんなのですが、特に印象に残ったことが、第8の原理である「世界のすべての情報は操作されている」ということです。
北野さんが言うには、世界には主に5つの「情報ピラミッド(情報源)」があります。
・英米情報ピラミッド(日本はここに含まれる)
・欧州情報ピラミッド(英米に似ているが、少し違う)
・イスラム情報ピラミッド
・クレムリン情報ピラミッド(ロシア)
そして、全ての情報ピラミッドで「その情報を出している人、組織にとって利益になること」ばかりが流されていきます。
そして、同じ情報ピラミッド内の情報だけしか知らない人は、その情報が間違っていたとしても、それを判断することができません。つまり、「洗脳」状態になってしまいます。
「洗脳から抜け出す方法」は簡単で、「違う情報ピラミッドをのぞいて見る」だけです。例えば、ロシアの情報を知りたければ、「スプートニク」というサイトを読めば良いですし、中共の情報を知りたければ、人民日報の日本語版サイトを読めば知ることができます。
また、各国のニュースサイトを読むのが面倒であれば、北野さんのメルマガのような、日本の情報と違う情報(つまり英米ピラミッド以外の情報)を日常的に読むようにすれば、「あれ?この情報はテレビや新聞で聞いた情報と違うけど、どちらが正しいんだろう?」と自分なりに判断することができます。
医者でありたくさんの著書を書かれている内海聡さんが言っていたことですが、「反対学(反対の情報を学ぶ)」が大切だと、僕も凄く思います。1000の知識があっても、それが全て同じ情報ピラミッド内で書かれているのであれば、自分を「深く」洗脳していることと同じ状態になってしまう可能性があります。
ですが、自分が現在知っている(又は信じている)ことと、全く反対の意見や情報に「先入観を一旦横に置いといて」触れることは、「本当のこと」に近づくとても簡単で良い方法だと思います。
その入り口として、国際情勢に関しては北野さんのメルマガや著書は凄くオススメなので、気になる方はぜひ読んでみてください。また、今回紹介した書籍に載っているその他の原理も面白いので、オススメです。
ロシアの情報を直接知りたい方は、スプートニクというサイトもオススメです。ロシアの国営放送を日本語で読むことができます。