PAPAの独り言

PAPA(3児の父)が、いろいろ書きたいこと書きます。

中学生の英語・お勧め問題集【定期テスト・中間テスト・高校入試対策にも繋がる】

前回は、中学生の理科に関するお勧め問題集 を紹介しましたが、今回は中学生向けの英語のお勧め問題集について紹介します。この記事は主に自分の備忘録のためのメモ目的ですが、問題集を今から選ぼうとしている方の役にも立てたらより幸いです。

良い問題集や参考書の探し方

目的をハッキリさせること

まず一口に「英語の問題集」といっても、レベルはピンきりですし、その中身のレイアウトや形式も様々な種類があります。闇雲にいろいろ読んでみるのも良いですが、それはなかなか骨が折れる作業です。はっきり言って僕は疲れました(笑)

ですので、まずは「問題集を買う目的」を明確にすることが重要だと思います。我が家の場合、「入りたい高校の入試に合格する」ことが目的です。高校入試に合格するには、「学校の内申点を上げること」と「目的の高校の受験で合格点を取る」ことが必要になります。

ですので、「内申点」を上げるため、定期テスト・中間テスト対策につながる問題集と、高校入試に役立つ問題集を探すことにフォーカスしました。

目的を決めたらネットでいろいろ調べてみる

目的が決まったら、とりあえずネットでいろいろ調べてみます。手っ取り早いのは、Amazonのレビューの高評価の件数が多いものをチェックしてリストを作っておくことです。ですが「Amazonで評価が低かったり少ないものにも、良い問題集や参考書がある」ので、あくまでも「ひとつの参考」程度にとどめておくのが良いと思います。

ある程度調べたら実際に本屋で読み比べてみる

ネットだけずっと調べても、それは結局「他人の意見」に過ぎません。自分の考えや、自分の感覚の方が確実なので、ある程度めぼしがついたら、すぐに書店に向かいましょう。

本屋に行くと大量の問題集や参考書が溢れていて、ハッキリいってたくさんの本を読み比べるには根気と忍耐力が必要です。ですが、この「問題集選び(参考書選び)」は、子供の人生にとって本当に重要になると僕は思っています。なぜかというと、「良い問題集を選ぶことが出来れば、勉強に必要以上な無駄な時間を費やさずに済む」し、「子供が行きたい高校に行ける」からです。

何を重視するか?もハッキリさせておく

定期テスト対策のための問題集」といっても、いろいろあります。ですので、「何を重視するか?」を予め決めておいた方が迷わずに済みます。僕の場合は、「できるだけ教科書に準拠している教材がいい」とか「分量が多すぎない問題集がいい」など、いくつかの基準を持っていたので、決めることが出来ました。ですので、本屋さんに行く前にある程度基準を決めておくことをお勧めします。

英語は教科書レベルの単語・慣用表現・文法の暗記

社会や理科と同じように英語も基本的に基礎の暗記が重要です。英語を分解すると「単語」「慣用表現(熟語や決まり文句)」「文法(単語の並べ方などルール)」の3つに分かれます。長文読解ですら、結局は短文の組み合わせに過ぎません。この単語・慣用表現・文法の基礎を何度も繰り返し、覚える努力をする必要があります。その際に、「暗記しやすい問題集やドリル」を選ぶことが、最重要になってきます。問題集の解説がいかに分かりやすくても、「覚えにくいレイアウト」だと暗記するのが大変になります。

音読・反訳トレーニン

英語は他の教科と違い実技的な側面を持っています。ある意味スポーツや音楽と同じ面があります。英語を学ぶには、ただ単語の意味やスペルを知識として「覚える」だけでなく、リスニングや音読を繰り返し、音として習得することが重要です。定期テストだけならリスニングテストは無いかもしれませんが、最終的には入試でリスニングの問題が出てきます。ですので、必ず音と文字の両方から学んでいく必要があります。CDを何度も聴いて、何度も音読して体で覚えていくんです。

ある程度音読すると、音声で英文を覚えていきます。そしたら、次は「反訳トレーニング」がお勧めです。これは、「日本語訳を読んでから、英文を言う」トレーニングです。できるだけ素早く言える方が良いですが、スピードは後回しで、とにかく日本語訳を英語に変換できればOKです。これを続けていると、高校入試の英作文の問題は楽勝になります。

勉強始める前に発音の基礎を一通り学ぶべし

英語の勉強を始める前に、英語の「発音」の基礎を一通り学ぶことをお勧めします。英語は言語なので「音」で学ぶのが第一です。最初の段階で、基礎的な発音の仕方や発音記号の読み方などを覚えておけば、リスニングや音読がかなり楽になり英語の勉強が楽しくなりますよ。

親子で学ぼう♪ アリスのジュニア英語耳 発音ができるとすべての英語力がUPする
 

発音の基礎を学ぶには、上記の『親子で学ぼう♪アリスのジュニア英語耳』がお勧めです。「ジュニア」と書かれていますが、内容は大人が学ぶべき発音の書籍と特に何も変わりません。練習英文の量とかが少なくなっているくらいの差です。ですので、この書籍で学んだ発音の知識や技術は、大人になっても役に立ちます。発音を学ぶ前と後では、英語の音に対する敏感さが全く変わるので、面白いですよ。もちろん、受験のリスニング対策にも役立ちます。

www.youtube.com

上記の動画は、英語のロングセラー『All in One』などを出版されている、リンケージクラブさんによる「英語の発音のルール」に関する動画です。非常に簡潔に分かりやすく説明しているので、上記の『アリスのジュニア耳』と合わせて、勉強してみてください。発音に関しては、この2つでOKです。発音が重要とはいえ、発音だけにあまり時間をかけすぎると本末転倒になってしまいます。

まずは教科書&教科書ガイドが鉄板

中学教科書ガイド 英語 1年 東京書籍版

中学教科書ガイド 英語 1年 東京書籍版

 

 他のどの教科でも同じですが、特に英語では教科書が重要になります。定期テストや公立高校の入試などは、全て教科書の範囲内のレベルの問題が出てくることになるため、教科書を徹底的にマスターすることが最優先になるからです。

学校の教科書は素晴らしい教材ですが、「1人で独学する」ためにできていないことが欠点です。和訳がついていないので、自宅で勉強するのには向いていません。そこで、大活躍するのが『教科書ガイド』になります。教科書ガイドには、教科書の本文や単語などの和訳が全てついていますし、文法などの簡潔な解説がきちんと書いてあるので、自宅で1人で独学できます。ですので、教科書ガイドは必須です。

また、リスニングや音読のために、教科書の音声が入ったCDも必須です。英語は言語です。言語は本来「音で学ぶ」もの。聴けば聴くほど、リスニング力は上がりますし、発音も何度も真似することで、上手になっていきます。

教科書ガイド買うなら教科書はいらないの?

実は、教科書ガイドは「教科書の全て」が掲載されているわけではありません。本文や基本表現、単語など、9割方掲載されているのですが、巻末のミニ資料など、掲載されていない情報があります。僕としては、教科書のそういった情報も丸暗記した方が良いと思っているので、教科書は必須になります。例えば、2021年度のニューホライズンの教科書の巻末(3年生のものだったかな?)に、「教科書本文に出てこなかったけど学ぶべき単語のリスト」が載っていて、それは高校入試に受かるためには必要な情報です。

コラム:教科書英語は実際に通用する

実用英語の点から言っても、教科書は非常に優秀な英語の入門テキストになります。教科書を作る際には、国民の税金が使われていて、大学で言語学などの専門的な学問を修めた教授や、高校の先生が何十人も集まって編集作業をしており、中には何人かのネイティブの先生も含まれています。不自然な言い回しや「どこでこんな表現使うんだよ!」と突っ込まれるような英文はほとんどありません。もちろん、1年生のテキストは文法や単語の制限が厳しいので、多少不自然な英文も出てくる可能性はありますが、それでも市販のよく分からない入門書を使うよりは、よっぽど良いと思います。

実際に中学校の教科書を暗誦できるまで音読して、通訳者など英語のプロの道に進んでいる専門家も多数いらっしゃいます。ですので、受験勉強のために教科書を徹底マスターすることは、実用英語にも通じるという一石二鳥の素晴らしいやり方なんです。

中学生の英語・お勧め問題集【定期テスト・中間テスト対策用】

では、ここからは、実際に僕が20冊くらい読み比べて「これはいい!」と思った市販の問題集を紹介します。

 基礎を手っ取り早く暗記して、定期テスト・中間テスト対策するには、上記の『中間・期末の攻略本』シリーズが最もお勧めです。似たような本はいろいろ出ていますが、この問題集は「レイアウトが見やすく」「教科書に準拠している」「暗記しやすい構成」「適度な分量」と四拍子揃っていて、僕としては、この問題集のよさに気づいたときは、テンションが凄く上がってしまいました(笑)それくらいお勧めの一冊です。

この問題集に附属している小冊子がまた秀逸で、教科書に出てくる基本文と重要単語・重要表現を、赤シートで隠しながら簡単に暗記できるように出来ています。いたれりつくせりです。

この問題集を選ぶ時は「自分の中学校が採用している教科書版」のものを選ぶことが重要ですので、購入する際には「どの出版社のバージョンなのか?」を注意してください。

 上記の『要点ズバっ!』シリーズも「レイアウトが良い」「暗記しやすい」「教科書に準拠」「適度な分量」といいとこづくしの問題集です。コンパクトなので、車やバスなど、移動時間中に問題を解くことも可能です。ただし、こちらは「東京書籍版」しかありませんので、「どうしても自分の学校が採用している教科書準拠がいい」という方は、前述した『中間・期末の攻略本』シリーズの方が良いです。

コラム:『教科書ワーク』『教科書トレーニング』はどうなの?

「教科書準拠」で「定期テスト・中間テスト対策」といえば、文理の『教科書ワーク』や新興出版社の『教科書トレーニング』が定番じゃないの?、、と思った方!
いや、僕もそれが定番で、最適だと思っていました(笑)ですが、実際に詳しく比べていくと、やはり完璧な教材はどこにもなくて、一長一短があることが判明しました。

僕がお勧めしている『中間・期末の攻略本』も文理から出ていますが、それと比較して気づいたことを箇条書きしてみます。まずは、『教科書ワーク』『教科書トレーニング』のメリットから。

  • 紙面がカラフルで楽しげ、やる気が出やすい
  • ページ数が多く、同じ用語を何度も学べて定着しやすい
  • 暗記カードなど付録的な教材がついている
  • イラストや図が多いので視覚的に覚えれる

メリットはこんなものでしょうか。実は、メリットを裏返すとデメリットに繋がったりします。それでは、デメリットを紹介します。

  • カラフルすぎて見づらい場合もあるし、本当に重要な箇所が分かりにくい
  • ページ数が多いので、一周するだけなら良いが、何度も反復するのに向いてない
  • 暗記カードなどの補助教材は結局使わない
  • 基本的に『中間・期末~』の赤シートで隠せる方式の方が覚えやすい

以上のような理由により、僕は基本的に『教科書ワーク』『教科書トレーニング』より、『中間・期末の攻略本』シリーズが良いと思います。ただし、この辺も僕の個人的な感想ですし、「自分の目的や使い方」によるので、参考程度にしてみてください。

英語の入試対策は基本的に不要(過去問解くだけで十分対応できる)

実は、英語に関しては教科書を徹底マスターすれば、(一部の超難関高校を除き)ほとんどどんな問題にも対応できる実力がつくので、特別に入試対策をする必要はありません。自分の入りたい高校の過去問や予想問題などを解いて試験慣れするだけで十分だと思います。

入試で出てくる長文も結局は短文(英文)を繋げたものなので、短文が読めれば全部読めます。短文を読むには、頻出の「単語」「慣用表現(熟語など)」「文法(単語の並べ方や変化のルール)」パターンを知っていれば良いだけです。ですので、少しでも入試の点数を上げたい場合、単語、慣用表現、文法の総復習をして漏れなく暗記することが重要になります。あと、教科書中心の勉強だと、長文読解に慣れてないので、苦手な方は長文対策をすると良いでしょう。

中学生の英語・お勧め問題集【高校入試用・長文対策】

 

上記の二冊は、公立高校入試の過去問の長文を通じて、段階的にレベルアップしながら、読解訓練ができます。通常の長文問題集と違い、「スラッシュ訳」といって、「前から訳していく」訓練をすることが出来ます。

例えば、「I have a pen.」は、和訳すると「私は / ペンを / 持っている」ですが、スラッシュ訳の場合、前から訳すので、「私は / 持っている / ペンを」と言う風に、英語を英語の語順のまま訳していくことになります。これがすごく秀逸で、一回やってみると、「英語長文でこんなに簡単に読めるんだ!」とビックリするかと思います。前から訳すときに必要になる力は、単語と慣用表現をどれだけ暗記しているか、です。ですので、実は「本当の長文対策」は「単語力アップ」になります。単語をたくさん知っていて、前から訳していけば大体の意味が理解できます。

中学版システム英単語<改訂版> (駿台受験シリーズ)

中学版システム英単語<改訂版> (駿台受験シリーズ)

  • 作者:霜 康司
  • 発売日: 2021/03/01
  • メディア: 単行本
 

 基本的に教科書の単語を全て暗記していれば、かなりの長文が読めると思いますが、余裕がある人は、『中学版システム英単語<改訂版>』を使って、教科書に出てない単語も少し暗記しておくと良いと思います。この単語帳は、レイアウトも見やすいですし、音声付なのでリスニングや音読にも使えます。また、単語や熟語などだけでなく、中学教科書レベルの英文法や慣用表現などを全て網羅してある、素晴らしい教材です。

さらに、英文は全て実際に使える表現ばかりなので、「暗記したけど、実際には使えない」という残念なことにもなりません。

中学生の英語・お勧め問題集【高校入試用・文法問題&英作文対策】

高校入試では、長文問題と合わせて、必ず出てくるのが英作文問題や、英文の単語の並び替え問題、単語の穴埋め問題などです。これらは全て、文法の問題になります。ですので、あらゆる文法の「パターン」を暗記しておけば、簡単に解けます。

そこで、役立つのが『くもんのスーパードリル 完全マスター中学英文法』です。この本はありとあらゆる中学レベルの英文法のパターンが網羅されていて、この問題集の英作文が全てできるようになれば、入試で困ることはほとんど無いと思います。

ただ、今年2021年から新しくなった新学習指導要領に対応してないので、その辺の文法は他の教材を復習するなりして、カバーする必要があります。この問題集が改訂されれば絶対に買うのですが。。

いずれにしても、すごくお勧めの問題集なので、手にとって読んでみてください。

中学生の英語・お勧め問題集【難関高校受験用】

最高水準問題集 中1英語 (シグマベスト)

最高水準問題集 中1英語 (シグマベスト)

  • 作者:佐藤 誠司
  • 発売日: 2021/02/12
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

うちでは、まだ使う予定はありませんが、難関レベルの高校を受験する場合は、『ハイクラステスト』シリーズか、『最高水準問題集』シリーズがお勧めです。この2つのシリーズは、実際の入試過去問が多数掲載されていて、解説が詳しく、レイアウトも見やすいので、難関高校を受験する場合、どちらか比較してみてください。分量もそんなに変わらないです。『ハイクラス~』の方は、難問だけでなく入試標準レベルの問題も入っているので、「難問ばっかりの問題集がいい」という人は、『最高水準問題集』が良いかもしれません。

おわりに

最後まで読んでくださってありがとうございました。
記事内に何か間違った情報などありましたら、ご指摘いただけると嬉しいです。

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